きっかけは、札幌のような雪国では、道路を安全に使い続けるためにどのような工夫が行われているのかを知りたかったからです。
除雪や排雪の仕組みを調べながら実際に街を歩いていると、ある出来事がありました。
関東から札幌へ転勤してきた方との雑談です。
その方がふと、
「札幌の道は凸凹がひどいですね」
と言いました。
私は神戸に住んでおり、札幌には定期的に通っています。しかし、その時までは特に気にしたことがありませんでした。
ところが、その一言が妙に頭に残りました。
そこで札幌の街を歩くときに、道路や歩道の状態を意識して観察してみることにしました。
すると確かに、関西の都市部と比べて、
* ひび割れが多い
* 路面がうねっている
* アスファルトの一部が剥がれている
場所が目につきます。
さらに気づいたのは、車道より歩道の方が傷みが目立つことでした。
車道は比較的きれいに補修されているのに、歩道は凸凹やひび割れが残っている場所が少なくありません。
歩いているだけなら慣れるのかもしれません。しかし、ベビーカーを押す人や車いすを利用する人にとってはどうでしょうか。
実際に歩いてみると、小さな段差やうねりでも不快感があり、冬場であれば転倒リスクにもつながりそうです。
さらに観察を続けると、除雪した雪が歩道に積み上げられて歩けなくなっている場所や、横断歩道の出入口付近だけが特に滑りやすくなっている場所も見えてきました。
「なぜ札幌の歩道はこうなっているのだろう?」
雪対策や除雪作業を調べていたはずが、いつの間にか歩道そのものに興味が向いていました。
ここから、私の観察と仮説づくりが始まりました。